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On 2019年5月9日
[麹せっけんの作り方]自宅で自分で作る際は酒粕がオススメ
麹の優れた美容効果をせっけんに閉じこめたい、そう思っている方、いらっしゃいませんか?
もちろん私たちもそうです。
なので、色々試行錯誤をしましたので、その結果をシェアしますね!
麹せっけんとは?
せっけんは、油脂と苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)を混ぜ合わせ、けん化する事によって作ることができます。
この際に用いる油脂の性質、せっけんの固さ、肌当たり、保湿性、泡立ちなどの使い心地が大きく変わります。
ですから、原料の油脂の選択はとても重要です。
また、医薬用外劇物の苛性ソーダを大量に使いますから、注意が必要です。
麹せっけんについてはこちらの記事にも詳しくまとめてありますので是非参考にしてみてくださいね。
苛性ソーダは強いアルカリ性で、目に入ると最悪は失明の恐れがあります。慎重に取り扱ってくださいね。
では、早速麹せっけんを作っていきましょう。
麹せっけんを自分で作る方法
麹は米に麹カビを成長させたもので、固さとしては少し柔らかい炊く前の白米、のような状態なんですね。これ、そのままでは石鹸に入れ込めません。
なめらかな石鹸にするためには、肌に当たらない状態にしないとダメなんです。
そのためにいくつかの試行錯誤をしました。
麹せっけんの作り方①麹を砕く
これは難しいです。
肌に当たらないほどの超微粒子に砕くためには、非常に高価な工業用粉砕機が必要になります。
家庭用のミキサーやミルサーレベルでは話になりませんので、断念しました。
麹せっけんの作り方②甘酒にして混ぜる
麹を柔らかい状態にして、ミキサーで滑らかにして混ぜる、というのは一見すると良い方法に思えます。
せっかくですから、ついでに麹から甘酒にしてから混ぜてみました。
確かに良いせっけんはできるのですが、甘酒に含まれる大量の糖分のために、たくさんの量を混ぜると、石鹸が大量の汗をかく、色合いが悪い、などなど、製品にするには問題がありました。
とはいえ、家庭用であれば、この辺を気にしなければ良い選択だと思います。
麹せっけんの作り方③麹の効果をさらにパワーアップさせた、スーパー麹を混ぜる
これ、一見難しそうですよね。
でも、日本にはこれを簡単に実現できる素材があるんです!
それは、酒粕です。
良い酒粕は、麹のパワーに加えて、乳酸菌、酵母菌の発酵パワーが加わっています。
良い酒粕を見分けるコツ
では、良い酒粕を見分けるには?
実は、これが難しいんですね。
最近の日本酒は醸造技術が発展しているというか、難しい工程を省くため、本来の発酵過程を省略している場合が多いです。
こうした酒粕は本来の力を100%持っているとは言えません。
とはいえ、一定の効果はありますから、家庭で麹せっけんを作るなら、酒粕を混ぜるのがベストです。
麹せっけんを自分で作るメリット
麹せっけんを自分で作るメリットは、なんといっても素性の明らかな素材を使って、手作りならではの楽しさが味わえる、という点だと思います。
また、市販のせっけんを買うより安く作れる、というのも大きなメリットですね。
試行錯誤が好き、せっけん作りが好き、という方はラッキーです。
どんどん試しましょう!この際に重要なのは化学の知識です。
物質の性質が分かった上で配合すると、どういう目的で何を加えるかが明確に分かりますので、単に試行錯誤するのとは比較にならない効果が出せます。
麹せっけんを自分で作るデメリット
デメリットとしては作るのが面倒、麹成分をどうやって加えるのが最も良いかわからない、調べようにも指針がない、苛性ソーダが危険、などがあると思います。
手作りはできないな、とお感じのあなた、ご安心ください。
ほんとのあなた麹せっけんは、今の私たちにできる最善を尽くして作りました。
これを製造小売ならではの低価格で皆さんにお届けします。中間コストを全て省いていますから、良い原料を惜しげなく使っているのに、この価格で出せるんです。
麹せっけんの作り方|まとめ
家庭で麹パワーを活かしたせっけんを作るなら、酒粕を混ぜるのが良い。
まとめると短いですが、自作派にはこれに尽きると思います。
あくまで現時点での私たちの意見ではありますが。この素材がもっと良かった!など、新たな発見がありましたら是非教えてください。