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On 2019年7月15日
化粧水は不要!?化学的に考える正しいスキンケア
こんにちは。商品開発責任者のDoctor Kです。今回は、化学者の視点で考える「正しいスキンケア」について解説します。
敏感肌の方、正しいスキンケア方法が知りたい方の参考になれば幸いです。
多くの人が「保湿には化粧水」を使っている
今までインタビューしてきて、大体の方が入浴後の保湿には決まって化粧水をお使いだという事が分かってきました。保湿のために化粧水を使うという行為、女性にとっては当たり前なのでしょうが、科学者にとっては新たな発見だったりします(笑)
化学的に考えて、化粧水による保湿が本当に正しいケアと言えるのでしょうか。解説していきますね。
肌表面には皮脂があり、肌を保護している
まず、通常の状態の肌を考えましょう。人間の肌の最も外側には常に皮脂があって、保護膜として働いています。ここがポイントです。肌の表面は常に皮脂、なんですね。それにプラスして、汗腺から分泌される水に溶ける成分が保湿をアシストします。
洗浄で失われるのは皮脂
さて、次に、お風呂での洗浄によって何が失われるか考えてみましょう。そう、答えは、皮膚の一番表層にある皮脂が徹底的に失われます。皮脂の失われたこの状態が肌にとって最も無防備なんです。
「油分を補給する」がスキンケアの正解
もはや答えが分かって来たのではないでしょうか。その無防備な状態を脱して、通常の肌に戻すには、薄くて構わないのでまずは油分を補給する、これが正解です。
水と油は混じりません。ですから、化粧水に油分は入っていません。化粧水だけのお手入れが恐ろしくなってきませんか?
化粧水よりもクリーム、クリームよりもオイルが◎
欧米では化粧水は使わず、クリームを塗るそうです。クリームは水分と油分を乳化剤で乳化させたものですから、より理に適っています。化粧水よりは、クリームの方が良いと思います。
ところが、クリームには必ず乳化剤が含まれます。乳化剤は洗剤の仲間なんですね。大豆レシチンなど、天然成分もありますが、腐りやすいですし普通は使いません。乳化剤は合成物が多い。だから、使いたくないんですね。
私が推奨するのは、人間の皮脂に近い、本当に良いオイルを少しだけ塗る、というものです。
人間の皮脂成分
それでは、人間の皮脂成分を考えてみましょう。トリグリセリド、ワックスエステル、スクワレンが大部分です。1つずつ見ていきましょう。
ヒトの皮脂組成に近いトリグリセリド
トリグリセリドとは、オリーブオイルなどのオイルの主成分です。
オリーブオイルはオレイン酸が豊富ですね。このオレイン酸、というのは、トリグリセリドの構成成分の1種類なんです。
さて、ではヒトのオイル成分としては何が最も良いか。これがマカダミアナッツオイルなんです。マカダミアナッツオイルのトリグリセリドには、皮脂に多く含まれるパルミトレイン酸などがバランスよく含まれています。これが、塗るとサラっとしていて、消えるオイルと言われる理由です。
ホホバオイルの主成分、ワックスエステル
ワックスエステルは、ホホバオイルの主成分です。あの有名なホホバオイルは、成分のなんと97%がワックスエステルなんです。
上手に使うと有用なオイルですが、単体でバランスが取れていない、という事も重要なポイントです。
スクワラン≠スクワレン。天然成分なのはスクワレン
そして最後のスクワレン、これが問題ですね。よく化粧品に配合される成分はスクワラン。何か違いますよね?末尾がレン、かラン。これ、実は違う物質なんです。
化粧品に配合されているスクワランは、長期安定性を重視するので、天然成分ではありません。より良質で皮脂成分にに近いのはスクワレンの方なんです。
肌に必要な数種類の成分を、単一成分のオイルから得ることは不可能
これまでに、肌に必要な成分が複数種類であることを解説しました。ここ重要です。皮脂成分はトリグリセリド、ワックスエステル、スクワレン。つまり、単一成分のオイル(オリーブオイルだけ、とか)を塗るとすれば、どんなものでも不十分、つまり成分が偏るという事が分かりますね。
まとめ
皮膚の保護に使うオイルには、最適な組み合わせや配合があります。それらを踏まえてブレンドしたオイルが最も良いオイルだと言えます。
今、ほんとのあなたでは、マカダミアナッツオイル、ホホバオイルに、良質なセラミドをたっぷり補給できるライスブランオイルを配合した最強のスキンケアオイルを商品化準備中です。これ、色々な方に長くテストで使っていただいていますが、すごい評判ですよ。
完成しましたら、またこちらのサイトでご紹介します。お楽しみにしていてください。